
目次
1.「築浅」「築古」とはどういう意味?
2.築浅物件の特徴
3.築古物件の特徴
4.建物の「耐用年数」について知っておこう
5.後悔しない物件選びのために確認したい5つのポイント
賃貸物件を探すとき、多くの方が気にするポイントのひとつが「築年数」です。「新しい部屋のほうが安心かな」「古い物件って実際どうなの?」と迷う気持ち、よくわかります。
築年数は確かに大切な目安ですが、それだけで良し悪しを決めてしまうのはもったいないことです。
今回は、「築浅」と「築古」それぞれの特徴を整理しながら、賃貸選びで後悔しないための考え方をお伝えいたします。
1.「築浅」「築古」とはどういう意味?
まず言葉の意味を確認しておきましょう。「築浅(ちくあさ)」とは、建てられてからあまり年月が経っていない物件のことです。不動産会社によって基準は異なりますが、築5年以内を指すケースが多く、7年以内とする場合もあります。
一方、「築古(ちくふる)」は、築年数がある程度経過した物件を指します。こちらも明確な定義はなく、会社によって築25年以上を築古と呼ぶこともあれば、築30年以上を基準とすることもあります。また、同じ築30年でも状態が良ければ築古と呼ばないケースもあるため、あくまで目安として考えてください。
大切なのは、築年数はひとつの参考情報であり、「古い=悪い」「新しい=良い」とは一概に言えないということです。実際の状態や設備の状況を自分の目で確かめることが、何よりも重要です。

2.築浅物件の特徴
築浅物件のいちばんの魅力は、設備の新しさです。
給湯器やエアコン、キッチンなど毎日使う設備が新しく、経年劣化による不具合が起きにくいため、快適に暮らしやすい傾向があります。お風呂の追い焚き機能や浴室乾燥機といった設備は、築古物件ではそもそも備わっていないことも多く、こうした点で築浅物件は暮らしの利便性が高いといえます。
また、省エネ性能が高い設備が揃っていることが多く、光熱費が抑えられるケースもあります。オートロックやモニター付きインターフォンなどのセキュリティ設備も充実していることが多く、防犯面での安心感も築浅物件ならではの特徴です。
内装や外装については、築年数が浅いぶん劣化が少なく、清潔感のある状態を保っていることがほとんどです。新生活を気持ちよくスタートしたい方にとって、この点は大きな魅力になるでしょう。
【気をつけたいこと】
築浅物件は人気が高く、競争率が高い傾向があります。希望の物件がすぐに埋まってしまうこともあるため、部屋探しに一定の時間がかかることを見越しておきましょう。また、設備や環境の良さが家賃に反映されるため、同条件の築古物件より費用が高くなるケースがほとんどです。

3.築古物件の特徴
築古物件の最大の強みは家賃の手頃さです。
一般的に、築年数が経つほど家賃は下がる傾向があり、築10年で新築より約1割、築20年では約2割ほど下がるといわれています。毎月の住居費を抑えたい方にとって、築古物件は現実的で魅力的な選択肢です。
また、新築や築浅物件は数が少なく競争率も高いため、希望通りの条件を探すのに時間がかかることがあります。その点、築古物件は物件数が多く空室も多いため、間取りやペット可などの条件に合った部屋を見つけやすいというメリットがあります。
さらに、築古物件の中には大規模な改修工事を施した「リノベーション済み物件」もあります。内装や設備が一新されているため、新築に近い快適さを手頃な家賃で得られるのが魅力です。築古物件を検討する際は、リノベーション済みかどうかも確認してみましょう。
【気をつけたいこと】
築古物件を選ぶ際にとくに注意したいのが「耐震基準」です。1981年(昭和56年)6月以前に建てられた建物は「旧耐震基準」で設計されており、現在の基準と比べて耐震性に差がある場合があります。耐震補強工事が行われているかどうかも含め、必ず確認するようにしましょう。
また、防音・断熱性能が低い物件も多く、生活音が響いたり冬の暖房効率が落ちたりするケースがあります。家賃の安さだけでなく、光熱費を含めた月々の総コストで比較することが大切です。

4.建物の「耐用年数」について知っておこう
物件の築年数を考えるうえで、「法定耐用年数」という言葉を耳にすることがあります。これは、建物の資産価値が帳簿上なくなるまでの期間を法律で定めたものであり、税務上の計算に使われる数値です。建物が実際に住めなくなる年数とは異なるため、この点を正しく理解しておくことが大切です。
法定耐用年数は建物の構造によって異なります。木造は22年、鉄骨造は骨格材の厚みによって19〜34年、鉄筋コンクリート造(RC造)は47年と定められています。法定耐用年数を超えた建物でも、適切なメンテナンスが行われていれば問題なく住み続けられるケースは多くあります。
同じ築年数の建物でも、メンテナンスの丁寧さによって実際の状態は大きく変わります。築古物件を検討する際は、法定耐用年数をひとつの目安としつつ、建物の実際の状態をしっかり確認することが重要です。

5.後悔しない物件選びのために確認したい5つのポイント
築浅か築古かを決める前に、まず「自分が何を優先したいか」を整理することが大切です。設備の充実さを重視するなら築浅、家賃を抑えながら好条件を探したいなら築古(リノベーション済み物件も視野に)、という形で方向性を決めると、物件探しがスムーズになります。
その上で、以下の5つのポイントを必ず確認するようにしましょう。
①耐震基準を確認する
1981年6月以降に建てられた物件かどうかをチェックしましょう。旧耐震基準の場合は、耐震補強工事の有無も確認を。
②設備の状態と年式を見る
給湯器やエアコンが古い場合、近い将来に交換が必要になる可能性があります。内見時に確認しておきましょう。
③管理の状態を確かめる
共用部の清潔さや建物全体のメンテナンス状況は、管理の質を判断する目安になります。
④リノベーション済みかどうかを確認する
築古でも内装・設備が新しい物件は、快適さとコストのバランスが良いことがあります。
⑤光熱費を含めた総コストで考える
家賃だけでなく、冷暖房費・管理費・共益費も含めて月々の支出全体を試算しましょう。

いかがでしたか?
築浅の物件は設備が新しく、セキュリティ・省エネ性能も充実。快適さと安心感を重視する方に向いています。その分、家賃は高めになる傾向があります。
一方、築古の物件は家賃が手頃で物件数も多く、立地や間取りの選択肢が広がります。リノベーション済み物件なら、快適さも兼ね備えることができます。もちろん耐震基準の確認は必須です。
どちらを選ぶかは、あなたの暮らし方・予算・優先したい条件によって変わります。築浅・築古のどちらが正解ということはありません。築年数だけにとらわれず、設備の状態・管理の質・総コストをトータルで見て、自分にぴったりの一部屋を見つけてください。何かご不明な点があれば、ぜひトーマスリビングにお気軽にご相談ください。
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