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賃貸物件の情報などに記載されている「即入居可」という物件の意味は、前の入居者が退去していて、さらに室内のクリーニングなどの作業が終わっていて、契約手続きが完了すればいつでも入居可能な物件ということです。

つまり「即入居可」だからといって、申し込みをしたその日にすぐ入居できるというわけではありません。きちんと通常の賃貸契約を行わなければ入居することはできないのです。
賃貸物件を借りるためには、たとえ「即入居可」の物件であろうと、入居のための手続きが必要です。入居には必ず事前審査がありますので、最短でも2〜3日くらいはかかります。

物件探しから入居までの流れとしては、『物件を決める→内見→入居申し込み→入居審査→契約→鍵の引き渡し』という感じになります。入居審査には時期や物件などによって異なりますが、早くて2〜3日くらいかかります。そして契約を結ぶためには宅建士（宅地建物取引士）による重要事項説明を受けなければいけません。契約書類の作成と宅建士とのスケジュール調整などで、やはり1〜2日くらいはかかるでしょう。そして契約が完了してから鍵の引き渡しまでに1〜2日くらいがかかるでしょう。これは不動産会社が初期費用が振り込まれているか、書類に不備はないかなどの確認が完了してから鍵が送られてくるためです。

では、なるべく最短で入居したい場合、どのようなことが必要なのでしょうか？

・不動産会社に即入居したいことを伝える
まずは不動産会社に早く入居したいことを伝えましょう。希望の入居日や期日がある場合は併せて伝えておくと入居審査などを早めに行ってもらえることもあります。さらに物件の条件をきちんと整理し伝えておくと不動産会社も物件の候補を見つけやすくなります。予算や交通の便、物件の設備などの条件に優先順位をつけておくとスムーズです。

・必要な書類を準備しておく
入居審査に必要な住民票や身分証、印鑑証明書などを準備しておきましょう。また連帯保証人などが必要な物件もありますので、事前に頼める人を探して、連帯保証人の方の必要書類も準備しておきましょう。不動産会社や管理会社によって契約に必要な書類は異なりますので、事前に問い合わせをして確認しておくと良いでしょう。

・契約金を準備しておく
入居審査に通って契約を結んだ後には初期費用を振り込まなければいけません。初期費用は物件によって異なりますが、一般的に家賃の4〜5ヶ月分と考えておきましょう。すぐに入居したい場合は、初期費用を早く入金することが重要です。ですので、すぐに支払いが出来る様にあらかじめ用意をしておくことと良いでしょう。

・ライフラインの申し込みを行う
もし審査に通ったとしても、ガスや電気、水道などのライフラインの申し込みを行わなければいけません。特にガスは開栓するために立ち合いが必要です。契約が完了したら事前に手続きをしておきましょう。

・必ず内見をする
早く入居したいからといっても、必ず内見は行いましょう。実際に住んでみると、周りがうるさかった・・・などの騒音問題や、なんだか部屋中がカビ臭いなどの問題があるかもしれません。きちんと内見を行い、細かいところまでチェックしてから契約をしましょう。「即入居可」の物件はすぐに入居するための準備が整っている物件ですので、内見はすぐにできます。「即入居可」と長い間募集していて空室が続いている物件も中にはあります。せっかくクリーニングなどを行っていても部屋が傷んでいたり、排水溝がカビていたりするかもしれません。また長期間空室ということは間取りが悪かったり、日当たりが悪かったりなど、マイナスの理由が考えられます。ですので、きちんと内見で確認しましょう。

・引っ越しの計画をきちんと行う
「即入居」の物件を早く契約できたとしても、引っ越しの業者が見つからないということもあります。早めに見つけておきましょう

・ライフラインの手続きをする
先にも述べたように、部屋を借りることが出来たとしても水道やガス、電気が使えないと生活できません。契約が完了したら電気・ガス・水道、またインターネットの回線などの申し込みを行いましょう。