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ガレージとはいわゆる車を収納するための建物や建物と一体化された駐車スペースのことをいいます。一般的に屋根のついただけの駐車場はカーポートとよばれます。

都心などの限られた土地しかない場合は、ガレージが住居の中に組み込まれた家が多く、このような住居は「インナーガレージ」や「ビルトインガレージ」と言います。

郊外など広い土地がある場合はガレージと住居が別に建てられることもあります。このようなガレージと住居が設けられている物件をガレージハウスと言います。シャッター付きのガレージから、シャッターのないオープンタイプのガレージ、1階部分が丸ごとガレージになっている物件や、1階の半分のスペースがガレージになっているなど、ガレージハウスにはいろいろなタイプがありますが、賃貸物件では一般的に1階部分がガレージで2階以上が住居スペースになっている物件が多いです。

ではガレージハウスのメリットやデメリットはどんなことがあるのでしょうか？

【メリット】
・車やバイクの防犯効果
ガレージハウスはガレージですので車やバイクを駐車することが出来ます。家の横にガレージがあったり、一階部分にガレージがあるなど、家の中に車やバイクを保管できるので、盗難はもちろん、傷をつけられる、壊されるなどの損傷リスクも回避することができます。シャッター付きのガレージの場合はさらに防犯効果が高まります。

・車やバイクなど劣化防止
屋根だけではなく壁もありますので、暴風雨、暴風雪、台風などもしっかり防ぐことが出来ます。ですので、風雨による劣化や日光による日焼け、鳥のフンなどから車やバイクをしっかりと守ることができます。

・雨や風の日の乗り降りが楽
カーポートでも普通の雨は防げますが、豪雨や風の強い日の横殴りの雨の場合は防げないことがあります。しかしガレージは屋根や壁がありますので豪雨や台風でも防ぐことができます。さらに住居とガレージが一体化されているガレージハウスの場合は、乗り降りの際も濡れずに家の中に入ることができます。

・色々な使い方ができる
ガレージハウスは車やバイクを所有していなくても、趣味の部屋として使用することもできます。倉庫として使用することはもちろん、DIYの作業場、子供の遊び場など、ライフスタイルに合わせていろいろな使い道があります。

【デメリット】
・音が気になる
建物の中に車やバイクが出入りしますので、時間帯によってはエンジン音が気になることがあるかもしれません。またシャッター付きのガレージの場合はシャッターの開閉音が気になるということがあります。

・居住スペースが減る
賃貸のガレージハウスだとどうしても1階部分をガレージに使用していることが多いため、1階の居住スペースが減ります。また1階が全てガレージになっている物件は居住スペースが2階や3階になりますので、階段での行き来を面倒に感じることがあります。

・車のサイズが限られることがある
ガレージの横幅や高さ、奥行きのサイズによっては、駐車できる車の大きさが限定されてしまうことがあるかもしれません。一般的な車は駐車できるように設計されているかもしれませんが、大きなワゴンや車体の高い車を所有している場合は確認が必要です。

・家賃が高くなる
やはりガレージ付きの物件になると家賃は相場よりも高くなってしまいます。

ガレージハウスのメリットやデメリットがわかったところで、ガレージハウスを賃貸する際の注意点を説明いたします。

・車などのサイズを確認
デメリットでも述べたように、車のサイズが限られる場合がありますので、ご自身の車やバイクを駐車することができるかきちんと確認しましょう。

・換気や照明などの設備を確認
ガレージに駐車する場合、換気設備が設置されていないと、排気ガスが屋内に充満してしまいます。また照明がないと夜間に帰宅した時に何も見えないという状況になってしまいます。

・住みやすさの確認
ご自身の生活スタイルを考えてみましょう。ガレージハウスはどうしてもガレージにばかり注目してしまいがちですが、入り口に段差がないか、ガレージから玄関までの移動、生活スペースとなるリビングやキッチンまでの導線はスムーズか、荷物は運びやすいかなど、ガレージだけではなく居住スペースもきちんと確認をしましょう。