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駅から徒歩10分以内の物件はとても人気があります。

駅から20分以上となると、駅からは遠い物件となってしまいます。そして駅から遠くなるほど、人気はあまりありません。では駅から徒歩◯分というのはどうやって決められているのでしょうか？まずは徒歩◯分の計算方法からご説明いたします。

駅から◯分というのは「道路距離80m進むのに1分かかる」として計算されます。この基準は「不動産の表示に関する公正競争規約（表示規約）」で定められていますので、全国の不動産業界で同じ計算方法となります。これは健康な女性がハイヒールを履いて歩いたときの平均速度が目安となっています。つまり「徒歩1分＝80m」となります。しかし、これは物件に一番近い駅の出入り口から物件の敷地の出入り口までで、部屋の玄関から改札口までではありません。

さらに信号や踏切、坂道や階段などの時間を遅らせてしまいそうな要因などは含まれていませんので、実際の時間としてはもう少しかかると思っていた方がいいです。徒歩◯分というのはあくまで目安の時間と思ってください。
 

では駅から遠い物件のメリットやデメリットはどんなことがあるのでしょうか？

【メリット】
・家賃が安い
やはり一番のメリットは家賃が安いということです。駅近の物件は利便性もよく人気がありますのでどうしても家賃は高めになってしまいます。ですので逆に駅から遠い物件は駅近の物件と同じような設備・築年数・間取りの場合でも家賃が安くなっています。

・静かな環境
駅の近くはお店などが多くあり、その分人通りや交通量が増えてしまいます。ですので住んでみると騒音が気になるという方もいるかもしれません。しかし駅から遠い物件ですと、そのような人や交通の音などの騒音があまりないため、静かに落ち着いて暮らせます。

・バスが発達していることがある
駅から遠い物件の場合、バスなど他の交通手段が発達していることがあります。駅から遠くてもバス停まではとても近い物件もあるため、家賃は安いのに利便性が良いことがあります。

・健康的になれる
駅までいつも歩いたり、自転車を必然的に使用することになりますので、運動量が増えます。運動不足を解消して健康的な生活を送ることができます。しかも駅から遠い物件の場合、自然に近い環境にあることがありますので、近くに公園があったり、緑の多いエリアがあったり、休日にのんびりと自然浴をすることができるかもしれません。

【デメリット】
・荷物が多いときは大変
駅の近くで買い物などをして荷物が多くなった場合、駅から帰るまでの道のりが長いので、荷物を持って歩くのは大変です。家の近くにコンビニやドラッグストア、スーパーマーケットなどがあるか事前にチェックしましょう。駅の近くまで行かなければお店がない場合は休日も駅まで歩かなければいけなくなるかもしれません。

・天候の悪い日は大変
大雨や積雪、夏の暑い日などは少し歩くだけでも大変です。特に最近では猛暑は夏の間毎日続きますので、ストレスに感じてしまうかもしれません。悪天候の時や猛暑などの時に利用できる様、バスなどの交通機関があるかを調べておくことが大切です。

・治安問題
駅から遠い場合は人通りも少なくなりますので、特に女性の場合は夜道などが心配になるかもしれません。治安面が心配な方は物件を選ぶ時、夜に実際に駅から歩いてみましょう。

・交通費が増える
徒歩では無理なくらい駅から離れている場合、駅まで行くためにバスなどを利用すると、駅までの交通費がかかってしまいます。自転車の場合は駅周辺の駐輪場代がかかります。月にどれくらいかかるかをきちんと計算しておかなければ、せっかく家賃を安くしたのに交通費などが安くした家賃分と同じくらいかかってしまうと意味がありません。

・睡眠時間が減る
駅から遠いとその分通勤や通学に時間がかかってしまいます。ですので、駅から近い物件に比べるとその分早く起きて準備をしなければいけません。帰りも時間がかかりますので、帰りついてからの自由時間や睡眠時間が少なくなる可能性があります。

では駅から遠い物件を選ぶ時に気をつけることはどんなことでしょうか？

・治安の確認
駅から離れると静かな環境になりますが、その分人通りや街灯なども減ってしまうかもしれません。女性や帰宅時間が遅くなることがある方は特に夜に物件の周りの治安状況を確認しておきましょう。

・駐輪場の有無
駅まで自転車で行こうと考えている方は、駅に駐輪場があるかを確認しましょう。また月極の場合は空き状況も確認しておくと安心です。きちんと管理された駐輪場でない場合は自転車の盗難の心配などがあります。

・バスの時間や運行本数の確認
駅までバスを利用しようと考えている方は、自分の通勤通学時間のバスの時間や運行本数を調べておきましょう。最近では突然バスの本数が減ってしまうということもあります。

・夜間の交通手段の確認
夜道を歩くと不安だから夜遅い時はバスを利用しようと考えている方は、終バスの時間を調べておきましょう。バスがなくて夜遅い日はタクシーで帰るとなってしまうと家賃の安い物件にした意味がありません。特に飲み会などで遅く帰宅することが多い方は気をつけましょう。お酒を飲んでいる場合は自転車も乗れません。